9月28日は、研究所恒例のコーヨーサムシングスポンサードによるWSF
in 薬師寺の当日でした。WSFとは、Woman Sciense Forum で、女性が生活の中で科学と宗教の知恵と知識を手に入れ、後半の人生をより豊かにより深い幸せを得るために行っている研究所の総力を結集したイベントでもあります。後追いで朝日新聞の朝刊全国紙で記事が一面全部を使って発信されるのもこの4年間変わらず、薬師寺の会場には200人〜250人しか来ませんが、全国の700万人の方々にその時の熱気を伝えられるというのが、このイベントのコアの部分です。インターネット時代には小さなイベントが同時中継的に世界中に発信することもでき、誰もがAP通信のような国際的なニュース配信会社になれるという画期的な時代です。それで今年は、研究所でも同時中継をネットで試み、薬師寺にパソコンを持ち込んでイベントの最中に写真と記事を配信するニュース速報を出してみました。実際、どれだけの人がこの記事を読んでいただいたかはわかりませんが、このイベントを続けていくうちには、英語による同時中継を実現していこうと考えています。今年は、玄奘三蔵院の二部のコンサートにB-Dashというパンクバンドで活躍している菅原勇太がトリオでジャズのような環境音楽を演奏しました。演奏がうまい下手以上に当日、朝から雨降りで午前中の新幹線の東海地方は100ミリ、200ミリの大雨で新幹線が徐行運転をするほどだったので、夕方の生ピアノ、パーカッション、ギターのコンサートが、アウトドアで可能であるのか、どうか制作スタッフから私のところに再三電話がありました。「無理です。インドアです。ピアノはしけって音が出ません。」という言葉に私は断固として「外!外!外!」と叫び、「天気は私に任せてよ」と今、考えるとあまりにも非科学的なことを言ってたと思います。でも、その時は信念を持って天気になると念ずればなるんじゃない?という確信めいたものがあったのです。ですから、大空の青空の移りゆく雲を眺めながらの玄奘三蔵院のコンサートは例年にも増して感動的でした。これは演奏の上手、下手を越えてという表現は、もちろん、演奏はうまかったけれど、どんなごちそうも立派な器に盛りつけなければおいしく見えないように、この環境音楽はこの空の下でこそ美しく奏でられ、人の心のさまざまな生老病死の苦しみを癒すものだと体のひとつひとつの細胞から感じていて、とても幸せでした。
演奏者の菅原勇太は研究所スタッフ、中島、島田、成澤の三名の親友でもあり、写真でおわかりのように心から幸せそうな大口を開けて笑える仲間です。写真の空と屈託なく笑う三人の姿の中に奈良の薬師寺のマイナスイオンいっぱいのさわやかな秋を感じていただければ幸いです。
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