「2002年、私達の夢。それは秋田の農業を世界の農業にすることです。」とまるで、青年のように目を輝かせて語るのは、大潟村あきたこまち生産者協会
涌井徹さんです。知り合ったのはまだ、10日前。ある日、研究所に飛び込んできて「マイナスイオン米の加工をしたい。ついては、そのための基礎研究をしてマイナスイオン米にした時のすばらしさを科学的に検証してほしい。」という依頼でした。
この涌井さんの作る米は、ほとんど無農薬に近い減農薬で、そのおいしさといったらほとんど日本トップといえるほどです。実際、私もその米のファンになってしまったので、米の加工をマイナスイオンで全面的に1億円くらいかけて工場を整備する。そして、米ができあがって市場に出るのは10月頃ということなので、10月からの米を毎月送ってもらうように予約をしたほどです。
米の加工をマイナスイオン化するということは、誰しも「そんなことができるのかい?」と疑問に思うところです。ところが、石川県金沢の丸子電子工業という会社では、もう20年来、食品加工業の工場の中を炭を埋めたり、電子シャワーでマイナスイオンを放出したり、水に電圧をかけて水自身を還元し、その水を食品の加工調理に理容することですばらしい成果を出している会社ですでにたくさんの成果を出しています。その中にはパン、麺、うどん、製菓、米も入っています。だから、涌井代表がある日、「そうだ。うちの米をマイナスイオン化してしまおう。」と決断し、10日前に私の研究所にやってきたのも彼の直感のすばらしさとも言えるのです。
私は最初の「マイナスイオンの秘密」を書いた時から、できれば早い時期に農業全体の農地のマイナスイオン化で、大規模農場を手がけてみたいという夢を持っていました。そこに現れた涌井氏とは、基本的なスタンスで共鳴しあうものがあり、私も早速、男鹿半島の大潟村に行ったわけです。ゆくゆくといっても、近い将来、男鹿半島の農地にダイアモンドメッシュを切って、30メーターごとに炭を埋めて農業をやる日も近いと思います。こうすることで土地全体がマイナスイオン化します。ということは、農地が遠赤外線波長に包まれるので、冬水温が高めに保たれるので、ほかの農地が凍りで凍ってもここの農地だけは水の温度が3度から4度高く、凍らない現象が起こります。冷害に強い米作りができるし、また、米の収量も少し増え、同時に病害虫はマイナスイオンを嫌って近づいてこない。など。さまざまな私の中の仮説が実証されるはずです。その日が来るのを今から楽しみにしています。
▼大潟村あきたこまち生産者協会
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