2002.08/25・発掘あるある大辞典「DHAと脳」CX
1998年 米国立衛生研究所のノーマン・セーラム教授
魚に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)は注目の成分、精神的な部分に良い影響を与える。肉食中心の国はうつ病が多い。
米国では、5人に一人はうつ病であるが、うつ病予防に効果あり。
日本では、キレる若者、女性のうつ病が増加
日本人の平均DHA摂取量: 1日700mg
日本の10〜20代のDHA摂取量:1日170mg(欧米並み)
DHA の効能・・・脳だけでなく、視力、血管など全身に作用する。
東京水産大大学院・矢沢一良農学博士
視力:明るさ、色の見分けに効果あり
■コメント■
DHAとは、ドコサヘキサエン酸という青い魚に含まれている成分でEPA(エイコサペンタエン酸)とともによく知られています。脳の活性化に重要な働きをするばかりでなく全身の細胞膜を柔らかくすることが解明されています。最近日本の若い世代の人が魚をあまり食べないという傾向がありますが、肉料理に偏らず青い背の魚を摂取するよう心がけましょう。さば、いわし、アジなどを食べると頭の回転が良くなります。日本では、魚を食べる習慣が定着していますが、アメリカでは最近この魚のDHAに非常に注目し特にサプリメントとして普及しているようです。魚を食べることでうつ病を予防し、脳の働き、血管、視力にも良い影響を与え、女性の生理痛も軽減されるのです。若い皆さん、魚を大いに食べましょう。
2002.08/22・スパスパ人間学「体のゆがみを治す方法」NTV
東京学芸大、教育健康スポーツ学科 宮崎義憲教授
体がゆがんでいる人の共通点: 姿勢の悪さ。
体のゆがみを治す方法
@ 日常生活で左右両方にバランスよくする。
A 後ろ歩きをする。背筋を伸ばしてはいはい歩きをする。
B 首と背骨の深層筋を鍛える。体を後ろにそらす運動
C 背骨と骨盤の深層筋を鍛える。八の字ひねり体操、1日3回行う。
首、胸の深層筋を鍛えるには、ゆっくりとした動きで行う。
■コメント■
日常の姿勢の悪さから体のゆがみが起こり、骨盤のゆがみ、肩こり、腰痛、猫背などの症状が出てきます。これを治すには、日ごろ左右対称になるような動作を心がける(両方の歯でかむ、両方の肩で物を持つなど)。後ろ歩き、はいはい歩きをする。右足・左腕を後ろにそらす、またその反対を行う。仰向けになりひざを立て上半身と両足を左右に曲げ体をねじる。これらの動作を1週間続けることで、体のゆがみを改善することができるのです。1日3回ゆっくりとした動作で行うことが必要です。驚くほどの効果があがり、長年姿勢の悪さに悩んでいた人が良い姿勢を身につけて大喜び。ご自分の姿勢に不安のある方は是非試してみてはいかがでしょうか。
2002.07/28・特命リサーチ200X「夏型過敏性肺炎」NTV
夏風邪と病院で診断されるが、だんだんと悪化して高熱、咳、呼吸困難に陥る。
1990年代に入り、夏風邪の内75%がカビアレルギーであることが解明された。
室内のカビの胞子・トリコスポロンが原因とされ胞子の大きさが小さいため、肺のおくまで入り込み、肺が繊維化され肺が20%縮小される。
慈恵医大呼吸器内科 佐藤哲夫先生
@ 急性型: 6月から10月にかけて咳、発熱、息切れ、だるさの症状が出る。
A 慢性型: 急性型から慢性型に変化しアレルギー反応が鈍くなり症状が治まる。
しかし肺が悪化する。
見分け方: 夏の間だけ咳が出て喘息になる。
外で過ごすことが多く、家に帰ると具合が悪い。
■コメント■
夏風邪をひいてひどくなった経験はありませんか。今まで見過ごされてきた風邪の症状が実はカビが原因であったということが解明されたのです。6月頃より室内で発生したカビ・トリコスポロンにより咳、発熱、喘息の症状が起こり、やがて症状が治まったと思っても慢性化し、肺が硬く小さくなるのです。夏の暑さで体力が低下したときにかかりやすいので要注意。これを防ぐには室内の環境に注意を払い、カビが発生しないように気をつけましょう。夏風邪と軽く見ずに気をつけたいものです。台所の湿気、ペットの糞、エアコンのフィルターの交換など、そして室内の換気を朝夕必ず心がけたいものです。
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