2002.07/14・発掘 あるある大辞典「酵母の健康パワー」CX
東京農大 吉沢 淑 農学博士
酵母は350種類くらいあるが、実際には3,4つが使用されている。
お酒を造るときに作られる酒糟に酵母が含まれる。
米と麹菌・・・糖が分解・・・アルコール発酵(このとき酒糟に酵母が移る)
つまり、ほとんどの栄養が酒糟に移ってしまう。
酵母の原料はブドウ糖・・・ブドウ糖はアミノ酸に変化。
酒糟には、 亜鉛、カルシウム、ビタミンB1の成分が含まれる。
@ かす汁 A魚の粕漬け などがよい。(食パン、味噌などは酵母少ない)
* かす汁を1日一杯摂取・・・8人中6人がGOT・肝機能改善
抗酸化力が強い(金沢大 大久保 一 名誉教授)
■コメント■
酵母を含んだ酒かすがこれほど栄養豊富な食物だとはあまり知られていません。江戸時代には、夏に甘酒売りが出て好評だったとか。夏ばてに甘酒が有効だったのですね。酒かすには亜鉛、カルシウム、ビタミンB1などの成分が含まれており、かす汁や魚の粕漬けなどの料理で摂ると良いでしょう。酵母は加熱された状態のほうが吸収がよく、かす汁を毎日1週間食べて肝機能が改善されたという報告も出ています。現在の食生活では酒かすを食する機会は少ないのですが、主に冬場にかす汁やサケの粕漬けを食べたりします。和食を心がけ酒かすを使った料理を食べる習慣を作るとよいですね。
2002.07/12・はなまるマーケット「夏こそ用心 膀胱炎」TBS
女性の4人に1人に膀胱炎の既往歴がある。
特に夏に多くかかり易い。
尿道が短いので女性は男性に比べてかかりやすい。 膀胱炎
肛門の周りの大腸菌が、尿道が短い為に膀胱に入り易い。
水分を多めに取り、尿で流すと頻度は減少する。
* 夏は、汗を多くかくので尿の量が少なくなる。
* 聖路加病院副院長 福井準之助先生
冷房の部屋内で冷え、血行障害が起こりやすくなる。
■コメント■
女性のかかりやすい病気の一つである膀胱炎。病院で薬を処方してもらうとすぐに治ってしまうので軽く考えがちですが、気をつけたい病気です。夏は冷房で冷えたり、暑さで体力消耗したときにかかりやすいのです。女性でトイレの回数・5.6回が理想的で、トイレを我慢せず身体が冷えないように気をつけましょう。1日1リットルの水分を意識して摂りましょう。病気にかかる前に予防のための知識を身に付けるのも大切なことです。またここでは尿を酸性に保つことで膀胱炎予防につながるとしています。それにはグランベリージュースを飲むのが効果的とか、もちろんビタミンCをとることも良いのです。やはり普段から女性は特にトイレの回数に気を配る習慣を持つことが大切です。トイレに行きたくなってからいくのではなく、膀胱に尿がたまらないようにトイレの回数を増やしましょう。
2002.06/21・金曜アクセスライン「黒い食べ物のパワー」NHK
* 黒い食べ物には基本的に3つの力がある。
@ 黒い食べ物の色素が持つ抗酸化力・・・血液をさらさらにする働きがある。
A 吸着効果・・・食材を炭化させることで、腸に作用し老廃物を吸着・排泄させる力。
B 遠赤外線効果・・・炭化した食材が体内に入ると、内臓を温める力となる。
* 黒い色素と抗酸化力
アントシアニン・・黒豆、プルーン
フラボノイド・・昆布、のりなどの海藻類の色素
これらは、抗酸化力という血液をきれいにして健康にする働きがある。
* 酸化とは何か?
本来人間の血液は赤血球が個々に流れているが、酸化体質になると赤血球が固まりとなり流れにくくなる。毛細血管には血液が届かなくなって冷え症などを起こす。これを改善するためには、抗酸化力のある食品を摂取することです。
抗酸化力のある食品・・・イカ墨(アスタキサンチン、メラニンという色素がある)
レンコン(タンニンという色素がある)
■コメント■
この番組は当研究所所長の菅原明子と管理栄養士の渡辺真理子が出演して黒い食べ物の効用について詳しくわかりやすく身近な食材を用いて調理説明しています。黒い食べものは、血液をサラサラにし内蔵を温め、便秘を防ぐという効果があります。東洋医学でも黒い食べものが注目されており腎臓に良い効果があるとされています。黒い食べものの炭化力・吸着効果が動脈硬化や肥満を防ぎ、赤外線効果が内臓を温めるのです。冷え性の人にも黒い食べ物は非常に効果があります。ここではイカ墨カレー、黒豆サラダ、蕨もちが黒い食べものの料理として紹介されています。是非ご家庭で試してみてはいかがでしょうか。
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