今回、2週にわたってお送りするゲストは、少子化ジャーナリストの白河桃子さん。2008年3月に出版され、17万部を売り上げた白河さんの著書『「婚活」時代』を中心にお話を伺います。
■「婚活」という言葉
「『婚活』という言葉はどのような経緯で生まれたんですか?」(菅原)
「AERAという雑誌で山田昌弘先生(『「婚活」時代』を共著)が結婚活動のことをふいに「婚活」と言ったのがきっかけです。山田さんは「パラサイトシングル」という言葉も作った人なんです。」(白河)
■「結婚と経済力」
「女性は年収400、500万と結婚したいと思ってて、東京だと3.5%(35才までの男性)しかいない。『安定した職の人と結婚したい』って思うけどいない。(昔は)8割の人が正社員だった。今は5割超が非正規社員なんです。」(白河)
「今まで普通だと思っていたもの(基準)も下げざるを得ない。」(白河)
「『貧乏を怖がるな、中流という枠を意識するな』と思って生きてきた。人生で大事なのは"食べていけるということ"と思います。」(菅原)
■「現代の男性について」
「今の男の人がアニメとか二次元の方向にいくのはなぜなんですか?」(菅原)
「今の男の人は挫折経験がなく、打たれ弱い。傷つかない方、傷つかない方に行こうとする。その先が二次元だったりする。」(白河)
「"ノーコミ男"(ノーコミットメント男)といって、責任をとりたくない人が増えています。男の人に必要なのは"流される勇気"じゃないかと思います。流されていればいいところに行くかもしれませんよ」(白河)
■「白河さんから"婚活"について」
「結婚に、"これが答え"っていうものはないし、そういうものを求めるのもまずいと思います。一方で、「婚活」は一生懸命やるけど、婚後に困る人も多いんです。つまり、婚後のイメージがない人も多いんですよ。この本で言っていることは"結婚しなくてはいけない"ということでなく、結婚をプランニングしていこうよということなんです。」(白河)
■白河桃子(しらかわとうこ)
東京生まれ。ジャーナリスト、ライター。慶應義塾大学文学部卒。主な著書に「婚活時代」(ディスカヴァー21刊・中央大学山田昌弘教授と共著)、「キャリモテの時代」(日本経済新聞出版刊)、「跡取り娘の経営学」(日経BP刊)、「恋愛氷河期をのりきる本!」(メディアファクトリー社刊・文白河桃子、漫画ただえりこ)などがある。