日本発のマンガ・アニメが熱い!
最近公開された『二十世紀少年』『ヤッターマン』『ドラゴンボール』。先日、アカデミー賞短編アニメ賞部門を受賞した『つみきのいえ』など、“日本発→世界行”の作品が増え続けています。
今回2週にわたってお送りするのは、今では、世界語となった“MANGA”を約20年前に革新的なアプローチで発表したマンガ家であり映像作家、この番組でもおなじみのタナカカツキさんと、タナカカツキさんのマンガを読んで「人生が変わった」と話すマンガ家・CG作家の菅原そうたさん。菅原そうたさんは、菅原明子さんの次男でもあります。家族ぐるみで交流のある3人の超絶トークは必聴でした。
百貨店のフリーペーパーから連載が始まり、マンガを出版すること自体が珍しい出版社である扶桑社から刊行と異例尽くしの作品『バカドリル』は、発売から15年近くたった今も一定の売れ行きを続け累積発行部数は60万部にのぼります。
革新的だったのは、マンガに必ずある“コマ”を取り払った作品であるということ。
そのせいか、「(当時は)マンガの棚になくて、タレント本コーナーにありました。」(タナカカツキ)
今でも、マンガの棚ではなく、あとから出来たサブカルチャーのコーナーに置いてあったり、『バカの壁』(新潮新書/養老孟司・著)がブームのときは、「バカコーナーができて、バカドリルも置いてあった。あやかりました。(笑)」(タナカカツキ)
『バカドリル』で人生が変わったという菅原そうたさんは、今でも、『バカドリル』のことをコミュニティーが作られるマンガの最高峰だといいます。
「時代がバカドリルに近づいた。」(菅原そうた)
「噛めば噛むほど味が出る作品。」(菅原明子)
関西発、噂のバカCG番組『ネットミラクルショッピング』(ビクターエンタテインメントよりDVD発売中)が話題の菅原そうたさん。
「(もともと)CGは技術者のものだったのが、(そうた君の場合)好奇心だけで作る。バカでおもしろい作品。」(タナカカツキ)
最近では、菅原そうたさんも革新的なアプローチでマンガ『未知次元』(双葉社)を発表しました。
「『みんなのトニオちゃん』も初の全編3D漫画で画期的だったけど、その後も自分しかいなかった。(笑)」(菅原そうた)
今回の『未知次元』は、絵が描けない人でも漫画の描ける時代がきた最初の作品かもしれません。
「お絵かき少年の枠をハミダシタ手法は、画期的」(タナカカツキ)
「(画期的なところで)バカドリルと一緒」(菅原明子)
人物に場面(=シーン)を演じてもらい写真撮影をして、アウトライン化し、コラージュする。絵は描かず、素材を使って作成するという。映画と同じくマンガに出演者がいるという革新的な作品だ。
「エンタテインメントを見せつつ科学を見せたい」という菅原そうたさん。哲学的な世界観も含まれているところは、家庭環境によるところが大きい!?
本・DVDなどの大手通販サイトAmazon.co.jpでは、上記の作品がすべて買えますのでチェックしてみてください。さらに、タナカカツキと菅原そうたで“あわせて買う”をクリックすると『あかるい世界』(ポニーキャニオン)が買えます。これも革新的な世界行のCG作品です。
次回のゲストは、大前研一さんです。4月1日(水)・8日(水)23:00~23:30・ラジオ日本「菅原明子の『エッジトーク』をお楽しみに!