レギュラー番組/菅原明子の「一期一話」

●ゲスト---越川禮子さん(江戸しぐさ語りべ)
≪放送日・7月27日(日)18:30~19:00、8月17日(日)9:30~10:00(再放送)・BS朝日≫


「江戸しぐさ」――。雨の日には、互いの傘を外側に傾げることで濡れないようにすれ違う。 腰をこぶし分浮かせて席を詰めれば、立っている人が座れる空席ができる。 互いが相手を思いやることで互いが気持よく生活できる、そんな考え方が素敵でいま静かに注目されています。

今日のゲスト、越川禮子さんは「江戸しぐさ」の研究を16年もしていらっしゃいました。
「江戸しぐさ」とは、口伝で受け継がれていた、町民つまり商人の哲学であり生き方なのだとか。 口伝であることの謂れは、教科書のように文字にしてしまうと習得する集中力が薄れ、からだに染み込まないから。 「しぐさ」とはマナーではなく、癖のように自然に出てくる所作なのだそうです。

たくさんの「江戸しぐさ」を教えていただきました。 なかでも感動したのは、江戸町民の子どもは3歳までに親を見て学ぶというお話。 堂々とした振る舞いができる親でなければ、子どもは学ぶことができません。 わが子を教育するために、親はまず自分が立派な大人である必要があったのです。 現代に生きるわたしたちが見失いがちな、教育の王道を見てとれるような思いがしました。

お話の続きは、7月27日(日)18:30~19:00、8月17日(日)9:30~10:00(再放送)・BS朝日「菅原明子の『一期一話』でどうぞ!